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propman's diary

「ヨット&ボートの修理屋」 propman(プロップマン)の身の回りの出来事などを綴っています・・・
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2GM20の持病?
 これまで、いろいろなエンジンの整備をしてきましたが、「致命的」というトラブルに見舞われる例として、「ヤンマー2GM20」の場合、頻度として多く見られたのがシリンダーヘッドユニットに「穴」が開いてしまうというもの。
致命的とはいっても、ヘッドユニットを交換すれば良いということだけど、そりゃあそれなりに高価なもので、ヘッドユニットだけで9万円弱ですから、付帯部品や工賃を考えても、オーナーさんの懐には痛いということで「致命的」と表現しました。

先日、ヨットのオーナーさんから「排気に交じって油が海面に出てしまう」ということで、エンジンの調子そのものは悪くない。
出てくる油の量は半端ではないので、「まさか!?」とは思ったのですが、さっそく排気ミキシングエルボを外すと、排気ポートの中はオイルで湿っています。
オーナーさんには申し訳ないのですが、「排気ポートと、バルブを開閉するプッシュロッドの通路が電蝕で貫通している可能性」を説明しました。電蝕によって貫通した穴から、排気ポートの負圧でエンジンオイルが一緒に吸い出されてしまうわけです。
ヘッドユニットを取り外して怪しい箇所をドライバーの先で突っついたところ、やはり貫通していました。
これ↓突き刺したドライバーの先が排気ポートから見えますね…ドライバーの直径は約3mm。
電蝕で貫通してます…

過去二十数年の私の経験で、2GM20でこういったケースに遭遇したのはもう10回前後あったと思う。
もちろんすべてヘッドは交換。最近では約2年前だったと思いますがその個体は亜鉛交換などのメンテナンスは定期的に行われていたエンジンです。
2GM20すべてがそうなっているわけではないのだけれど、発生する可能性は大きく秘めている持病のようなものかもしれません。
ちなみに私の場合、クーラントを海水で冷やす間接冷却の2GM20Fではこういった現象を経験していませんから、やはり海水で直接冷やす直接冷却の2GMに起こりやすいのだろうという結果です。
(間接冷却でもこういった現象をご経験の方、いらっしゃいましたらご一報ください)

今回ののヨットのオーナーさんは、エンジンの亜鉛(×2個)をまめに交換されていた様子でしたが、船齢20年以上も経てば、それでも電蝕してしまうわけだから、まめに亜鉛交換されていない場合はもっと早いうちにそういった現象が起こっていてもおかしくはない。
①エンジンの調子は良いのに排気から海面に油が浮かび、
②エンジンオイルが減りやすい
という現象をご経験の方は要注意です。

排気ミキシングエルボは、溶接部分に経年で穴が開いて海水が漏れたりします。消耗部品とされていますので
ミキシングエルボ交換の際には必ず排気ポートの中が油で湿っていないか確認するとよいでしょう。
お心当たりの方には申し訳ありませんが、それなりの出費にご覚悟を…m(_ _)m


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